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2012.02.07 商品

スキャンスピード10倍を実現した
3DレーザースキャナーGLS-1500

測量・土木・計測分野の3次元面形状計測に最適な3Dレーザースキャナー

測量・土木・計測分野向けに対象物の3次元点群データを取得する、スタンドアローンタイプの計測装置です。今回、従来の測定距離330mをノーマルモードとし、最長500m*まで測定できるロングモードを新たに搭載しました。トプコン独自のプリサイススキャン技術による高精度な3次元点群データの取得と、ロングレンジスキャンニングを両立した新しいGLS-1500は、これまで以上に実用性能を向上しています。
最長500m*の長距離に及ぶ非接触での計測を実現したことにより、例えば、災害や事故の調査において、実地検分時の現況の記録やそのデータを活用した3次元シミュレーションの検証などに役立てたり、マイニング現場における採掘量計測、河川・ダム・堤防の計測など、作業の安全性を確保しつつ効率の良い計測作業を可能としています。
他にも路面形状計測、構造物調査、建築物の現況図面作成、遺跡・文化財調査など、高精細なデータを必要とする幅広い分野でも活用が見込まれ、計測作業効率の向上に貢献します。
*反射強度90%の場合

  • 500mのロングレンジ測距モードを搭載
  • 30,000点/秒の高速スキャニング
  • 独自のプリサイススキャン技術による低ノイズデータ
  • 信頼の高精度 4mm@150m
  • 機動力の高いスタンドアローン設計
  • 計測範囲を素早く視準するジョグ機能搭載
  • デジタルカメラ内蔵
  • 大量の点群をパワフルに処理“ScanMaster”ソフトウェア
  • 内蔵無線LANによる遠隔コントロール

500mのロングレンジスキャニングと高精度を両立!

用途に応じて選択できる2つの測定モード

従来の高精度なノーマルモードに加え、最長500mまで(反射強度90%の場合)測定できるロングモードを搭載。用途に応じて2つの測定モードから選択が可能となり、用途が広がります。

用途に合わせて選択できる多彩な観測方法!

ノイズの少ないデータを提供!

大量の点群を取得するスキャナーにとってデータのノイズを低減させることは最も大きな課題です。トプコンのプリサイススキャン技術は、ノイズの少ないクリアなスキャニングデータを取得できます。観測した対象物の“質感”までも表現できる優れたスキャニング技術です。

高精度・低ノイズ・高密度 プリサイススキャン技術搭載

ビデオ画像を駆使したPCからの遠隔コントロール

ScanMasterでは無線LAN接続により、遠隔からGLS-1500をコントロールできます。スキャニング範囲の設定はビデオ画像により直感的に設定できます。観測範囲の静止画はその場でパノラマ画像となり、スキャニングの進行状況を重ね合わせながらの確認が可能です。

また、1機械点から複数の観測を行う場合、まとめて観測予約を行う事で自動的に観測させることができます。

スタンドアローン設計

GLS-1500は本体にディスプレイ、キーボード、ジョグ、照星照門、バッテリー、SDカードスロットを装備。スタンドアローンでの観測が可能な機動性の高い3Dレーザースキャナーです。

チルトスタンド(オプション)

トンネルの断面方向の測定や構造物の上面、地下での測定など上下方向の測定が必要な場合には傾斜台を利用します。±90度の範囲を15度刻みで傾斜させることが可能ですので、あらゆる方向の観測をカバーします。

2軸チルトセンサー搭載!

トータルステーションで培った2軸傾斜補正技術を搭載した事により、高精度に鉛直方向軸の位置決めが可能。機械点・後視点によるレジストレーションに最適な機能です。

機械点・後視点によるレジストレーションに対応!

タイポイント法に加え機械点・後視点法にも対応。距離精度、角度精度、傾斜補正機能のバランスのよいGLS-1500は機械点・後視点法に最適です。ターゲット設置の手間が大幅に削減、作業効率が向上します。

ターゲット中心座標を自動算出!ターゲットスキャン機能

ターゲットスキャンは、ターゲット位置をGLS-1500本体で視準またはPCからビデオ画像および写真画像上から指示するだけでの簡単操作。ターゲット周辺をスキャニングし、ターゲット形状を自動認識してターゲットの中心座標を自動算出します。

レーザースキャナーの活躍フィールド

路面形状計測

道路の維持・補修のメンテナンス計画を策定する為には道路形状の経時変化を捉える必要があります。路面計測にスキャナーを適用することにより、路上に観測者が行く必要が無く安全に作業が可能であり、通行規制をしなくても観測が可能となる大きなメリットがあります。
要求精度の高い路面計測の作業でもGLS-1500を用いれば十分な精度を確保できます。道路形状が全て3Dで表現される為、任意断面での形状算出が可能です。
また、舗装資材の量を算出するためにも路面形状をスキャニングした点群データは役立ちます。

ボリューム計測

土工事における運土量、マイニング現場における採掘量、処分場の埋立て量、砂防ダムの堆積量等の計測に活用できます。スキャナーで計測することにより、非接触での計測が可能となり、作業の安全性が向上します。また、従来では計測に長時間を要した高密度なデータが容易に得られますので、ボリューム計算の精度向上や任意断面の断面形状算出等、より本来の形状を反映した成果を得ることができます。

構造物調査

構造物全体の3D形状データを得ることでメンテナンスを必要とする箇所の特定や修復箇所の位置特定、サイズや形状の計測、修復部材の積算等、多岐に渡り利用することが可能です。
また、定期的な計測を行うことで経年変化を確認することもできます。

災害調査・事故調査

高密度な3D点群データは3Dモデルや等高線図、縦横断図面、土量計算など幅広く活用でき、改修計画や浚渫計画の策定にも利用できます。
さらにこうした地形の3Dモデルは洪水、流水などのシミュレーションデータとして活用できますので、防災分野へも活用が広がります。

河川・ダム・堤防計測

災害調査では危険が予測される対象物の事前調査や防災対策の基本データとして、災害時の状況調査や復旧対策データに活用されています。
また、事故調査においても実地検分時に現況を取得することで事故状況の確認やシミュレーションを3Dの実寸法で検証できます。

トンネルの内空断面計測

連続した3Dの面形状を得ることにより、カーブや合流など複雑な形状をしたトンネルでも分かり易いデータを得ることが可能です。任意のピッチでも断面形状を抽出でき、設計データや過去の計測データとの変化量(差異)も容易に把握することが可能です。

建築物

点群データをトレースすることで平面図を得ることができます。複雑な形状の地形や立体的な構造物などが含まれている作業でも、カラー3D点群データを自由な方向から確認しながらトレースできます。
また、データが3Dなので断面形状も同時に取得することも可能です。

遺跡調査

レーザースキャナーは計測対象物のありのままの形状を残すことができます。3D点群データを記録しておけば後から様々な考古学的検証を行うことが可能です。多くの研究者による共同研究データとしても利用できる可能性を含んでいます。
また、詳細なカラー3D画像は遺跡をバーチャルとして体験できる素材ともなります。